俳句

羽子板や子はまぼろしのすみだ川

はごいたや こはまぼろしの すみだがわ

羽子板や子はまぼろしのすみだ川水原秋桜子「餘生」(1977年)に収録。1973年新年の句。息子をさらわれた狂女がその幻に出会うという謡曲、「隅田川」に着想。
浅草の羽子板市は12月17日から19日。浅草から少し上流側の対岸には、「隅田川」ゆかりの梅若塚がある。浅草界隈の活気との対比が、悲話をより鮮やかにする。

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隅田公園の句碑(東京都台東区)

羽子板や子はまぼろしのすみだ川浅草側から言問橋を少し過ぎたところに、秋桜子の句碑がある。1988年、隅田公園の一角に、台東区と馬酔木風の会が建立。
以下、副碑の碑文。

水原秋桜子 本名 豊 1892年 東京神田に生まる 東京帝国大学医学部卒 宮内省侍医寮御用掛 馬酔木主宰 日本芸術院会員 俳人協会会長 1881年没 1988年10月8日 台東区 馬酔木風の会

【撮影日:2018年8月5日】

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