俳句

季語|柊の花(ひいらぎのはな)

初冬の季語 柊の花

花柊

柊の花モクセイ科モクセイ属ヒイラギは、関東以西の山地に自生する雌雄異株の常緑小高木。半日陰を好み、11月から12月頃に、キンモクセイに似た芳香を持つ白い花を咲かせる。
「ひいらぎ」は、葉の刺に触れて痛むことをいう「疼ぐ(ひいらぐ)」が語源になっている。老木になると、葉の棘はとれて丸くなっていく。
節分には、柊の枝に鰯の頭をつけて門戸に掲げ邪気を退散させる。これは、「柊挿す」として節分(晩冬)の季語になっている。
また、古くから邪鬼の侵入を防ぐと言われ、家の表鬼門(北東)に植えられてきた。葉に棘があるため、防犯目的で生垣として植えられることも多い。
ちなみに、クリスマスに用いられる柊は、春に花を咲かせるモチノキ科のセイヨウヒイラギで、このモクセイ科のヒイラギとは別種である。
ヒイラギモクセイという品種もあるが、これはギンモクセイとヒイラギの雑種で、10月頃に花を咲かせる。

【柊の花の俳句】

柊咲くあとはこぼるるより他なく  加倉井秋を

▶ 冬の季語になった花 見頃と名所

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