俳句

季語|鰰(はたはた)

三冬の季語 

雷魚(かみなりうお)

鰰「鱩」「燭魚」とも書く。スズキ目ハタハタ科の魚で、約20センチメートル。主に日本海側の深海で生活し、産卵に寄ってくる冬場に漁獲量が多くなる。この頃は、雷がよく鳴るので、雷魚の別名もある。
食材としては、東北地方で特に馴染みが深く、塩焼きや干物など、様々に調理して食されるほか、塩漬けにして発酵させた魚醤「しょっつる」にもなる。旬は、卵を持った冬場とされるが、身は春の方が脂がのって旨い。ちなみに鰰の卵はブリコと呼ぶ。

なお、秋の季語に「はたはた」があるが、こちらは「ばった」のことである。

【鰰の俳句】

鰰に映りてゐたる炎かな  石田勝彦

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