季語|水馬(あめんぼ・すいば・みずすまし)

三夏の季語 水馬

あめんぼう水すまし(みずすまし)

水馬の俳句と季語カメムシの仲間、半翅目に属す。足先の毛が水を撥くことで、水面に浮かぶことができる。
水蜘蛛・川蜘蛛とも呼ぶ。日本には25種ほどが生息しており、最大のオオアメンボの体長は30mmに迫る。普通に「アメンボ」と言った場合、アメンボ亜科のナミアメンボを指す。これは体長約15mm。

雨後の水たまりによく見られることから、語源は「雨坊」と考えられがちであるが、臭腺から発する飴のような臭いからきた「飴坊」にあると言われる。漢字表記においても「雨坊」は見えないが、「飴坊」「飴棒」は存在する。
古くはミズスマシと呼んだ可能性もあり、ミズスマシと呼ぶ地方が現在も残っている。現代の分類上、ミズスマシと言えば、水面を滑るように泳ぐミズスマシ科の甲虫である。

俳諧歳時記栞草」夏の部に「水馬虫(すゐばむし)」として載っており、漢名は「水黽(すゐばう)」。「今、江戸の方言にアメンボウといふ」とある。

【水馬の俳句】

いつからの一匹なるや水馬  右城暮石

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