俳句

季語|海猫(うみねこ)

三夏の季語 海猫

ごめ・夏鴎(なつかもめ)

海猫チドリ目カモメ科カモメ属ウミネコ。同属のカモメは冬鳥として日本に渡ってくるため、「冬鴎」として冬の季語になるが、海猫は、夏場に繁殖のために南下してくるものや、留鳥として一年中見られるものがいる。このため、近年までは他の季語とともに詠まれることが多かったが、最近では夏の季語として認識されることが多く、「夏鴎」とも呼ばれる。
「波にチャップチャップ浮かんでる」と歌われた「かもめの水兵さん」のイメージや、日本郵便の「カモメール」から、カモメに夏を連想する者も多いが、夏に見られるカモメは「海猫」である。

「海猫」の名は、鳴き声が猫ににているところから来ている。別称の「ごめ」は、オオセグロカモメとともに使われる名前であり、漁師の守り神としての「加護女(かごめ)」からの転訛だという説がある。

青森県八戸市の蕪島、岩手県陸前高田市の椿島、山形県酒田市の飛島、宮城県女川町の江島、島根県出雲市の経島が、ウミネコ繁殖地として国の天然記念物に指定されている。

【海猫の俳句】

海猫鳴くや鉄路の終は潮くさき  岡本眸

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|夏酒(なつざけ)

三夏の季語 夏酒

夏酒特定の種類の酒を指すのではなく、夏に飲む酒を「夏酒」と呼ぶ。夏の季語になる「酒」には、焼酎ビール甘酒蝮酒冷酒煮酒などがある。
近年では、夏の日本酒の販促のために「夏酒」という、夏でもスッキリ飲める日本酒のカテゴリーが生まれている。

【夏酒の俳句】

夏酒やわれと乗りこむ火の車  立花北枝



日本酒 越後雪紅梅 四季を旅するお酒 夏 長岡の花火 720ml 日本酒 純米吟醸 長谷川酒造 冷
2370円(税込/送料込)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
夏 ギフト プレゼント お土産 日本酒 冷酒 冷やして 純米吟醸酒
【長岡市公式ショップ丸ごとながおか】

【夏酒! 芋焼酎】紫尾の露 颯(しびのつゆ そう)20度 1800ml 【軸屋酒造】【夏季限定】
2420円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
季節限定!夏酒!自社栽培の【紅さつま】と【安納芋】を白麹を用いて丁寧に仕込まれた
【福吉酒店】

ロックが旨すぎる赤芋焼酎芯の一本通ったキリッとのど越し爽快の夏酒です。四代目杜氏
2698円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
送料安い!即納【金額に関係なくよりどり6本で送料半額(除外品・チルド配送代は除く)】
【焼酎・日本酒専門店 三代目酒太郎】

和歌のめぐみ 有田の甘夏酒 1800ml【リキュール】【紀州】【甘夏】【あまなつ】【和歌山
2750円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
「有田みかん」の一大産地、有田市でとれた甘夏を使用。
【紀州いちばん屋楽天市場店】

松嶺の富士 家紋ラベル 純米吟醸 lumiere ルミエール 1800ml 【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛
2860円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
気軽に楽しめる夏酒、冷してゴクゴクと清涼感も楽しんで下さい
【山形の地酒ワイン特産品 木川屋】

【日本酒】 天明 さらさら純米 生 2023 1.8L(要冷蔵)
2970円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
酒販店からの受注数量分のみ蔵出しされる特別な夏酒
【厳撰美酒 阿部酒店 楽天市場店】

勢正宗 (いきおいまさむね) Summer carp 純米吟醸 無濾過生原酒 1800ml 【令和4BY】【丸世酒造
3000円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
もち米熱掛四段仕込み
【こだわりの酒屋遊銘館】

出羽桜(でわざくら)酒造【山形 地酒】出羽桜 特別純米酒 honu ホヌ 1800ml 大人の真夏酒 か
3080円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送可能
【2023ビンテージ 実店舗氷温貯蔵瓶囲い 出羽桜から真夏酒の提案です!】
【まじめ酒屋 【日本酒 焼酎】】

日本酒 越後雪紅梅 四季を旅するお酒 夏 長岡の花火 1800ml 日本酒 純米吟醸 長谷川酒造 冷
3135円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送可能・翌日配送不可
夏 ギフト プレゼント お土産 日本酒 冷酒 冷やして 純米吟醸酒
【越後銘門酒会 新潟県の酒とグルメ】

積善 (せきぜん) 夏の酒 純米吟醸 無濾過生酒 ひとごこち×月下美人の花酵母 1800ml【R1BY】
3190円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
ひとごこち×月下美人の花酵母
【こだわりの酒屋遊銘館】

【 今期入荷分在庫限り 】 来福 らいふく Raifuku SP サマー プレミアム 純米吟醸 来福酒造 1
3190円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
うだる夏には さっぱりビネガー料理とこれ!!
【酒の倉之助】

媛一会 (ひめいちえ) 夏酒 手締め小槽袋搾り 純米吟醸 無濾過生原酒 1800ml 【令和4BY/2023年
3256円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
小槽でゆっくり手で搾られた贅沢なお酒
【こだわりの酒屋遊銘館】

【R4BY】媛一会(ひめいちえ) 夏酒 小槽袋搾り 純米吟醸 無ろ過生原酒 1800ml 【
3256円(税込/送料別)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
丁寧に時間をかけ人力で搾った、旨味たっぷり柔らかな純米吟醸酒★
【津田SAKE店】

季語|鵺(ぬえ)

三夏の季語 

虎鶫(とらつぐみ)・鵺鳥(ぬえどり)

鵺鵺は、トラツグミのことであるが、「ヒョーヒョー」と薄気味悪く鳴く声から、猿の顔、狸の胴体、虎の手足、蛇の尾を持つ想像上の生物をも生み出した。この想像上の生物は、平家物語の「鵺の事」に取材し、謡曲にもなっている。
古事記の八千矛の神の歌物語に、他の鳥と並んで「青山に鵼(ぬえ)は鳴きぬ」と出てくるところから、古くから鳥と認識されていたものと考えられる。万葉集には鵺鳥として6首に歌われ、「うらなけ」「片恋づま」「のどよふ」の枕詞となっている。柿本人麻呂には

久方の天の川原に鵺鳥の うら嘆けましつすべなきまでに

の和歌がある。
俳諧歳時記栞草(1851年)では、秋の部八月に分類されている。

トラツグミは、留鳥または漂鳥として周年生息する鳥で、北海道では夏鳥として見られる。山地の広葉樹林を棲み処とし、夏場に繁殖する。その独特の鳴き声は、雄の縄張り宣言であり、夜間に聞かれる。

【鵺の俳句】

頼政も鵺も昔の宿帳に  高浜虚子

【鵺の鳴き声】
鵺とも呼ばれるトラツグミは、体長30センチほどの鳥。夜間に気味悪く鳴くため、「幽霊鳥」とか「地獄鳥」と呼ばれることもある。(YouTube 動画)

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|蟻(あり)

三夏の季語 

蟻の道(ありのみち)蟻の塔(ありのとう)蟻塚(ありづか)

蟻ハチ目アリ上科アリ科に属する昆虫の総称。日本に生息する主なものに、アミメアリ・トビイロケアリ・サムライアリ・ヒメアリ・イエヒメアリなどがある。通常は土壌に穴を掘って巣をつくり、女王蟻・雄蟻・兵隊蟻・働き蟻で構成される。兵隊蟻や、蟻の大部分を占める働き蟻は全て雌である。働き蟻は女王や幼虫などの世話、餌の運搬などの仕事を分担する。餌の運搬は老齢蟻が担当することが多い。
繁殖は年一回であり、夏場に翅を持った雄蟻と翅を持った新女王蟻が現れ、それぞれ巣を離れて結婚飛行を行い、他の巣の個体と交尾する。一生分の精子を得た新女王蟻は翅を落として新しい巣で卵を産み続けるが、雄蟻は交尾後すぐに死んでしまう。卵は、餌やフェロモンによって女王蟻になったり働き蟻になったりする。

身近な昆虫のため、「蟻」を使った慣用句は多く、群衆が列を作ってそぞろ歩く「蟻の熊野詣」や、油断大敵を言った「千里の堤も蟻の穴から」などの言葉がある。最近では社会構成を蟻にたとえる「働きアリの法則」がよく使われる。これは、よく働く蟻と、普通に働く蟻と、さぼっている蟻の割合が、2:6:2になることを示したものである。
文学では、イソップ物語の「アリとキリギリス」がよく知られる。

シロアリは、ゴキブリ目シロアリ下目に属し、この項目における蟻とは別種である。また、蟻の巣として「蟻の塔」「蟻塚」を季語として利用することもある。蟻の中にはエゾアカヤマアリのように蟻塚をつくるものもあるが、目につきやすいのはシロアリの蟻塚である。ちなみに白蟻も夏の季語となる。

【蟻の俳句】

たゞ蟻の為すまゝに蝶の衰へる  嶋田青峰

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|蟻地獄(ありじごく)

三夏の季語 蟻地獄

あとずさり

蟻地獄ウスバカゲロウの幼虫のことを、蟻地獄と言う。軒下等の砂地にすり鉢状の巣をつくり、などの生物が落下してくるのをつかまえて体液を吸う。後方にしか進めないことから、「あとずさり」とも呼ばれる。成虫になるとウスバカゲロウ(薄翅蜉蝣)と呼ばれ、これも夏の季語になる。ただし、ウスバカゲロウはアミメカゲロウ目であり、儚いことの象徴のような存在であるカゲロウ目の蜉蝣(秋の季語となる)とは別種である。
ウスバカゲロウの幼虫期間は数年に及ぶので一年中見られるが、夏場は終齢幼虫として体の大きくなった個体が存在する上、餌となる蟻の活動が活発なために夏の季語となっている。常に待ちの姿勢で生きているが、餌がなくても数カ月生きていられるという。

すり鉢状の巣のこと自体を「蟻地獄」と言うこともあり、蟻地獄は脱け出せない苦しい状況のことを指す言葉にもなっている。

【蟻地獄の俳句】

蟻地獄みなゆふかげを地獄にし  山口誓子

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|毛虫(けむし)

三夏の季語 毛虫

毛虫焼く(けむしやく)

毛虫の幼虫の内、毛や棘に覆われているものを「毛虫」という。蝶となるものではアカタテハやヒョウモンチョウ、蛾となるものではドクガやヒトリガなどの幼虫が毛虫と呼ばれる。
毛虫の中には毒を持ったものも存在し、毒針毛に触れるとかゆみを生じたりなどする。これら危険な毛虫には、ドクガ、ヒトリガ、カレハガ、イラガなどがある。

毛虫が見られるのは春から秋にかけてであるが、特に蛾の活動が活発になる5月頃からよく見られるようになる。人体に影響を与え植物を食する毛虫は、昔から積極的に駆除されてきたが、古くは棒の先に油をしみこませた布を巻き付け、それに火をつけてあぶり殺したりした。これを「毛虫焼く」という。

【毛虫の俳句】

毛虫焼く火のめらめらと美しき  木下夕爾

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|簟(たかむしろ)

三夏の季語 

竹席(ちくせき)・竹筵(たけむしろ)

簟細く割った竹を編んだ敷物のこと。ひんやりとした触感があるため、夏場の寝床に使ったりなどする。俳諧歳時記栞草(1851年)に「簟は竹席也。竹を以て席(むしろ)とす」とある。

【簟の俳句】

簟五尺四方の世界哉  正岡子規

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|鯒(こち)

三夏の季語 

鯒カサゴ目コチ亜目のマゴチ・メゴチ・ワニゴチ・ウバゴチや、スズキ目ネズッポ亜目のネズミゴチ・ヨメゴチなど、平たい体で腹ばいになって生活する海水魚を総称して「鯒」と呼ぶ。代表的なものは「マゴチ(真鯒)」であり、1メートル近くにまで成長するものもある。
マゴチは、東北以南の水深30mまでの海底で、砂泥に擬態して小魚などを捕食して生活する。産卵期である夏には、海岸近くに寄ってくる。暑い盛りが旬で、高級魚として刺身や天ぷらなどにして食される。

公家が正装した時に持つ「笏(しゃく:こつ)」に形が似ていることから、「こつ」と呼ばれたものが転訛した。

【鯒の俳句】

鯒釣るや濤声四方に日は滾る  飯田蛇笏

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|箱釣(はこづり)

三夏の季語 箱釣

金魚すくい(きんぎょすくい)

箱釣夏祭りの露店などで見られる金魚すくいのこと。水槽に入れられた金魚を、紙をはったポイと呼ばれる杓子ですくいとり、椀に受ける。
金魚は室町時代に入ってきたと考えられており、金魚すくいが始まったのは江戸時代後期からだと言われている。
金魚養殖が盛んな奈良県大和郡山市では、「全国金魚すくい選手権大会」も開かれている。8月第3日曜日は「金魚すくいの日」である。

【箱釣の俳句】

箱釣や棚の上なる招き猫  富安風生

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に

季語|亀の子(かめのこ)

三夏の季語 亀の子

銭亀(ぜにがめ)

亀の子小さい亀や、子供の亀のことを「亀の子」と言う。中でも「銭亀」は、クサガメやニホンイシガメの幼体のことで、甲羅が江戸時代の硬貨に似ているところから名がついた。
クサガメやニホンイシガメは夏場に産卵し、秋に孵化する。そのため、夏の季語として「亀の子」と呼ばれるものは、概ね前年に孵化した体長10センチに満たない幼体を指すことになる。

外来種であるミドリガメの子は、夜店の屋台でよく売られていた。しかし、動物虐待の観点や、大きくなって湖沼などに放たれたものが、生態系に悪影響を及ぼすことから、現在ではほとんど見かけなくなった。

季語ではないが、幼児を背負う時に羽織る綿入れや、亀の甲羅のことも「亀の子」と呼ぶ。また、形状が似ているところから名がついた「亀の子たわし」もある。

【亀の子の俳句】

銭亀のいづれ分たず転倒す  上田五千石

季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に 季語検索を簡単に