俳句

季語|ふくら雀(ふくらすずめ)

晩冬の季語 ふくら雀

寒雀(かんすずめ)冬雀(ふゆすずめ)・凍雀(いてすずめ)

ふくら雀の俳句と季語(玉洲習画帖)スズメ目スズメ科スズメ属のスズメは、ヒトの生活に隣接するように生息しており、「ちゅんちゅん」という鳴き声は、都会から農村まで聞くことが出来る。「舌切り雀」などの童話にも登場し、稲の害鳥として認識されるが、雑食性であり稲の害虫をも食す。
冬の雀は、餌を求めて地上に降りることが多くなる。群れを成して暖をとる姿は、夏場の雀よりも膨らんで見え、ふくら雀と呼ばれる。寒雀と言った場合は、かつて、美味で滋養に富むとして食されていた、食鳥としての雀を指していた。

スズメは、「雀の涙ほど」などのように、少ないことを表すために譬えられることもある。スズメの語源は、小さいものを表す「ササ」に、群れをなすことを指す「メ」を付け加えたところにあると考えられている。

【ふくら雀の俳句】

脇へ行くな鬼が見るぞよ寒雀  小林一茶

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