俳句

季語|三十三才(みそさざい)

三冬の季語 三十三才

鷦鷯(みそさざい)

三十三才スズメ目ミソサザイ科ミソサザイ属ミソサザイは、日本で最も小さい小鳥の一種。日本では留鳥として見られ、渓流近くの森林によく見られる。冬には人家のある山麓近くまで下りてくるため、冬の季語とされる。美しい囀りでも知られ、2月頃から聞くことができる。

日本書紀には、大己貴神(オオクニヌシ)の出雲国平定の箇所に、五十狭狭の小汀(稲佐の浜)で鷦鷯(さざき:ミソサザイ)の羽をまとった少彦名命に出会ったという話がある。
スコットランドに、一番高く飛べたものを鳥の王様にするという競争があり、ミソサザイはワシの首につかまって、最後の最後に飛び出して「鳥の王様」になったという民話がある。

ミソサザイの名は、生息地である「溝」と、小さいことを表す「ササ」と、鳥を表す接尾語「キ」から、「ミソザザキ」と呼ばれていたものが転訛したものだと考えられている。「三十三才」は当て字である。

【三十三才の俳句】

ひとり来てひとり動けり三十三才  森澄雄

【三十三才の鳴き声】
日本では北海道から屋久島に生息し、冬に目にすることが多い。三十三才は地味な小鳥ではあるが、その囀りは高く美しく、囀り始める2月頃には存在感を増す。(YouTube 動画)

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