季語|チューリップ(ちゅーりっぷ)

晩春の季語 チューリップ

季語と俳句でチューリップユリ科チューリップ属の植物で、牡丹百合の名もある。和名は鬱金香(うこんこう)で、花の香りがウコンのように泥臭いことに由来する。チューリップの名は、オスマン帝国からヨーロッパに伝わった時に、誤って、ターバンのことである tülbend と伝わったことから来ている。

原産地はトルコのアナトリア地方で、チューリップで有名なオランダには16世紀頃伝わる。オランダは、チューリップ取引で栄え、17世紀にはじまった商品取引の元になったとされる。
オランダには、3人の騎士から求婚された少女が、悩んだ挙句、花になった話が伝わる。それぞれの騎士からの結納であった王冠・剣・財宝が、花・葉・球根になり、少女の名からチューリップと名付けられたとされる。
日本には、江戸時代後期に伝来したが普及せず、大正時代に入って富山や新潟で本格的な球根栽培が始まった。このことから、富山県と新潟県では県花に指定されている。
イラン・アフガニスタン・オランダ・トルコ・ハンガリーでは国花である。

【チューリップの俳句】

チューリップ喜びだけを持つてゐる  細見綾子

▶ 春の季語になった花 見頃と名所

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