俳句

季語|射干(ひおうぎ)

晩夏の季語 射干

射干の季語と俳句アヤメ科アヤメ属。本州から九州の草地に自生する多年草で、扇状に広がった葉が檜扇に似ていることから「ひおうぎ」という。7月から8月に、赤い斑点があるオレンジ色の一日花を咲かせる。
初秋になる種子は、「射干玉」と書いて「ぬばたま」と読み、古事記や万葉集の時代から、「黒」や「夜」にかかる枕詞として登場する。しかし、植物そのものは歌われていない。また、一般に「ぬばたま」は季語として認識されていない。
俳諧歳時記栞草(1851年)に「射干(ひあふぎ・からすあふぎ)」は、夏之部六月に分類されている。

「射干」は漢名で、「やかん」ともいう。また、「射干」を「しゃが」と読ませることもあるが、この場合はアヤメ科の近縁種「シャガ」を指し、「著莪の花」で夏の季語になる。

【射干の俳句】

射干の炎々燃ゆる芝の中  石塚友二

▶ 夏の季語になった花 見頃と名所

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