俳句

季語|吾亦紅(われもこう)

仲秋の季語 吾亦紅

吾亦紅バラ科ワレモコウ属ワレモコウは、北海道から九州までの草地に自生し、7月から10月頃に花弁のない花を、花穂の上から下へと順に開花させていく。開花したてはピンクであるが、やがて赤褐色になる(画像の花穂の下部は、咲いたばかりでピンク色をしている)。根は乾燥させて地楡(ちゆ)という生薬にする。
「吾木香」「我毛紅」「我毛香」「我妹紅」とも書く。語源に定説はないが、「吾もまた紅なり」と吾亦紅が言ったというおとぎ話や、木香に似た香りがするために「吾(われ)木香」と言ったという説などがある。
源氏物語の第四十二帖「匂宮」に登場し、「ものげなきわれもかう」と表現される。「ものげなき」とは、「みすぼらしい」などの意味がある。

【吾亦紅の俳句】

吾亦紅ぽつんぽつんと気ままなる  細見綾子

▶ 秋の季語になった花 見頃と名所

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