三夏の季語 夏痩
夏負け(なつまけ)・夏負(なつまけ)
夏の暑さは、体力を奪う。その結果、食欲がなくなって痩せることを「夏痩」という。
直接的な原因には、脱水や、冷たいものを食すことによる消化不良などが挙げられている。反対に、暑さのために空調の効いた部屋で動かなかったり、冷たいものを食べすぎたりするために「夏太り」する者も多いと言われている。
万葉集には、大友家持の和歌で、「痩せたる人を咲へる歌」として
石麻呂に我もの申す夏痩せに よしというものぞ鰻とり食せ
があり、古くから夏バテ対策に鰻が食されていたことが窺える。
【夏痩の俳句】
夏痩や雷嫌ひの乱れ髪 小林一茶