俳句

季語|寒牡丹(かんぼたん)

三冬の季語 寒牡丹

冬牡丹(ふゆぼたん)

寒牡丹の季語と俳句(いま姿 寒牡丹)牡丹」は夏の季語であるが、冬に開花するものがあり、それを「寒牡丹」「冬牡丹」という。ただし、寒牡丹と冬牡丹の間には違いがある。
つまり、「寒牡丹」とは、初冬と早春に咲く二季咲きの品種の牡丹が冬に花をつけたものを言う。「冬牡丹」とは、夏季に咲く品種の開花を温度調整で抑制して、冬に開花させるものを言う。見た目には、「寒牡丹」には葉がほとんどないのに対し、「冬牡丹」は葉をつけるといった違いがある。また、「冬牡丹」は寒さに弱いため「わらぼっち」と呼ばれる藁囲いをつけるのに対し、「寒牡丹」はわらぼっちがなくても育つ。

俳諧歳時記栞草(1851年)には「冬牡丹」のみ冬之部十月に立項されており、「大和本草」の引用で「冬牡丹、八月より葉出て十月より花さく。臘寒の時も花あり。凡、如此なるは、人功を以て天地造化の力をぬすみてこれを成。怪むべし」とある。

【寒牡丹の俳句】

狂はねば恋とは言はず寒牡丹  西嶋あさ子

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