季語|引鴨(ひきがも)

初春の季語 引鴨

鴨帰る(かもかえる)行く鴨(ゆくかも)

引鴨の俳句と季語冬鳥として渡ってきたマガモなどの鴨が、春になってロシア東部から極東にかけての北方へ帰っていく様を引鴨という。地域によって違いはあるが、3月頃が渡りのピークである。
ただし、マガモなどの渡りをする種類の鴨であっても、居残るものがあり、春に見られるものを「春の鴨」「残る鴨」、夏に見られるものを「通し鴨」という。

▶ 関連季語 鴨(冬)

【引鴨の俳句】

行く鴨にまことさびしき昼の雨  加藤楸邨
のこれるは荒波にをり鴨かへる  水原秋桜子

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