俳句

季語|暖房(だんぼう)

三冬の季語 暖房

暖炉(だんろ)ストーブ(すとーぶ)スチーム(すちーむ)

暖房の俳句と季語東京における暖房期間は、11月下旬から3月中旬。平均気温が10℃を下回ると、需要が増す。
古くは、紀元前95年にローマのゼルギウス・オラタが発明したとされる「ハイポコースト」が知られており、中国東北部から朝鮮半島でも、紀元前後から「オンドル」が用いられている。日本でも、飛鳥時代にオンドルが伝わっていたと見られるが、普及はしていない。
日本では、部屋に暖をとるための道具として、縄文時代には既に囲炉裏のようなものがあったと考えられている。奈良時代には、火鉢の原型である火舎があり、後に枕草子には「火など急ぎおこして炭もて渡るもいとつきづきし。昼になりてゆるくゆるびもてゆけば 炭櫃火桶の火も白き灰がちになりぬるはわろし」と、「炭櫃」「火桶」などと呼ばれる。
ストーブは、明治時代から輸入され、手軽さがうけて、戦後、急速に普及した。1972年には、冷房専用だったエアコンに、暖房機能を併用したものが発売され、家屋の気密性の向上とともに普及していった。
現在では様々なかたちの暖房があり、上記のストーブやエアコン(エア・コンディショナー)以外にも、ファンヒーター、スチーム、オイルヒーター、セラミックヒーターなど、環境にも配慮した装置の開発競争が進んでいる。

【暖房の俳句】

一片のパセリ掃かるる暖炉かな  芝不器男

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