俳句

季語|火事(かじ)

三冬の季語 火事

火事の俳句と季語(東京町火消出火ヲ鎮図)乾燥する日が多い冬。暖を取るのに火を使うことも多く、冬は火事が発生しやすい。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるが、俳諧歳時記栞草に「火事」の項目はない。「火事」が季語になったのは、「ホトトギス」が勃興した近代のことである。

因みに、江戸三大大火(明暦の大火・明和の大火・文化の大火)は、いずれも春に発生している。このうち明暦の大火は「振袖火事」とも呼ばれ、病に散った少女の振袖を供養した時に、火が燃え広がったと語られている。それから数十年後に発生した天和の大火は「お七火事」と呼ばれ、八百屋お七の恋に起因する放火が原因だと言われている。

【火事の俳句】

赤き火事哄笑せしが今日黒し  西東三鬼
寄生木や静かに移る火事の雲  水原秋桜子

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