俳句

季語|紙子(かみこ)

三冬の季語 紙子

紙衣(かみこ)

紙子和紙で作った衣類のことで、軽くて保温性に優れる。糊を用いて和紙をつなぎ、耐水性と耐久性を持たせるために柿渋を塗る。乾燥後に、手揉みして柔らかくしたものを着用する。
平安時代ころから律宗の僧侶が柿渋を塗らない白紙子を用いはじめ、東大寺のお水取りでも使われるようになった。元禄年間には清水坂(京都)で生まれた清水紙子が流行したという。安価で丈夫であることから、江戸時代の俳人も好んで利用した。
「紙子」は惨めな境遇を形容する言葉にもなったが、その一方で高価に仕立てたものも出回り、茶人など通人の装いともなった。

【紙子の俳句】

まじはりは紙子の切レを譲りけり  内藤丈草

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