俳句

季語|蜜柑の花(みかんのはな)

初夏の季語 蜜柑の花

花蜜柑(はなみかん)

蜜柑の花の俳句と季語ミカン科ミカン属の落葉果樹で、主要な品種である温州みかんは、通常栽培で5月に白色の5弁の花をつける。「純潔」「清純」の花言葉を持つ。
蜜柑は、太平洋側の海辺の山の斜面に植えられることが多く、初夏に発する芳香は強い。童謡「みかんの花咲く丘」には「みかんの花が咲いている 思い出の道おかの道」と歌われており、南国出身者とってその香は、幼い日の記憶を呼び起こすものとなっている。ちなみに、作詞をした加藤省吾の出身地は静岡県で、モデルとなった伊東市宇佐美の亀石峠には、「みかんの花咲く丘」の歌碑がある。

古今和歌集には「花橘」で載り、詠み人しらずの和歌で

五月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする

がある。この和歌は伊勢物語の「花橘」にも載り、不倫の末の再会を、その香で知るという筋立てになっている。

【蜜柑の花の俳句】

この闇の香に花蜜柑咲きしこと  稲畑汀子

▶ 夏の季語になった花 見頃と名所

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