俳句

季語|著莪の花(しゃがのはな)

仲夏の季語 著莪の花

胡蝶花(こちょうか・しゃが)・射干(しゃが)・花著莪(はなしゃが)

著莪の花の季語と俳句アヤメ科アヤメ属シャガ。林縁部などの湿った場所に群生することが多く、4月から5月頃に花をつける。中国原産で、日本へは室町時代以前に渡来してきたと考えられている。種子をつくらないため、野生化しているものも、もとは人為的に持ち込まれたものが地下茎で広がったものである。

中国語では「蝴蝶花」と書き、日本では「胡蝶花」と書いて「しゃが」と読ませるが、春の季語となる「三色菫」も「胡蝶花」と書くことがあるので注意が必要である。
また、「射干」とも書くが、本来これはひおうぎのこと。「射干」の語感から「著莪」を指すようになったとも言われている。
ちなみに、俳諧歳時記栞草(1851年)では夏之部四月に「胡蝶花」があり、「しゃが」と読ませ、「烏扇、是今云、胡蝶花なり」とある。「烏扇」は「ひおうぎ」の古名ではあるが、「著莪」を指すこともあったと思われる。

【著莪の花の俳句】

かたまつて雨が降るなり著莪の花  清崎敏郎

▶ 夏の季語になった花 見頃と名所

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