季語|赤貝(あかがい)

三春の季語 赤貝

赤貝の俳句と季語フネガイ目フネガイ科に属するアカガイ。血液が赤く身が赤いことから、赤貝の名がついた。「蚶」とも書く。
浅海の砂泥に潜って生活しており、比較的簡単に採取できるため、潮干狩の盛んな春の季語となる。旬は、身が太くなる冬から春。夏の産卵期になると、貝毒を発生し、身がやせて不味くなる。

古語では蚶貝(きさがい)といい、古事記の「大国主の神」の項に出てくる。大火傷を負った大国主を、蚶貝比売(きさがいひめ)と蛤貝比売(うむがいひめ)が協力して治療している。
また、貝は女陰の隠語として用いられることがあり、成長に合わせて蜆⇒蛤⇒赤貝と呼ばれることがある。

【赤貝の俳句】

赤貝のひもに終りし夜の鮓  森澄雄

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