初冬の季語 綿虫
大綿(おおわた)・雪蛍(ゆきほたる)・雪虫(ゆきむし)・雪婆(ゆきばんば)
アブラムシ科の昆虫で、白腺物質を分泌するものの通称。リンゴの害虫として知られるリンゴワタムシや、ワタアブラムシ、トドノネオオワタムシなどがある。
暖かい時期には単為生殖を行うが、越冬前に翅を持った成虫が現れ、交尾する。その、ふわふわと飛ぶ様が小雪のように見える。
春の季語となる「雪虫」もあるが、こちらは、初春の雪上に見られるセッケイカワゲラである。
【綿虫の俳句】
大綿の骸草の香したりけり 荒井和昭