季語|ビール(びーる)

三夏の季語 ビール

麦酒(びーる・ばくしゅ)ビヤホール(びやほーる)

ビールの俳句と季語麦芽をビール酵母で発酵させたビール。上面発酵のエールと下面発酵のラガーに大別され、日本では、ラガーの一種「ピルスナー」が主流である。

ビールは古くから飲まれていたことが知られており、紀元前4000年には、シュメール人によって既に作られていた。11世紀ドイツでは、風味付けと発酵を安定させるためにホップが用いられるようになった。
日本でも江戸時代にはその存在が知られており、長崎の出島で醸造も行われていた。明治時代になると、日本人の手で盛んにつくられるようになり、1876年には官営ビール工場も設立された。現代でもサッポロビールとして、その血脈を受け継ぐ。
またキリンビールは、1870年に日本で初めて大衆向けビールを醸造販売した「スプリング・バレー・ブルワリー」が元となっている。
アサヒビールは、1889年に設立された大阪麦酒を前身とする。アサヒビールの大阪麦酒・サッポロビールの札幌麦酒・エビスビールの日本麦酒が合併して、1906年に「大日本麦酒」が設立された。1949年には、サッポロビールとアサヒビールに再分割され、エビスビールはサッポロビールが販売するようになった。

現在では、ビールに味わいを似せた「発泡酒」や「第三のビール」が販売されており、価格などのメリットから、ビールのシェアを奪っている。

1999年、地ビールの日選考委員会は「地ビールの日・ビールの日」を4月23日に定め、2000年から記念日となった。1516年のこの日は、粗悪品を駆逐するために、ドイツで「ビール」の定義付けがなされた日である。日本のビールの日は、ドイツの「ビールの日」から来ている。
ビールの日は春にあたるが、最も消費量が多くなるのが夏場であり、ビールは夏の季語となっている。

【ビールの俳句】

ビール酌む男ごころを灯に曝す  三橋鷹女

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