俳句

季語|蕪(かぶ・かぶら)

三冬の季語 

赤蕪(あかかぶ)

蕪の俳句と季語アブラナ科アブラナ属の根菜類の一つ。蕪菜・鈴菜・豊菜・大頭菜などとも呼ぶ。鈴菜として、春の七草のひとつとなっている。淡色野菜に分類される根(胚軸)や、緑黄色野菜に分類される茎や葉を食用にする。
原産は地中海地方で、アジア系とヨーロッパ系の二変種が存在する。京野菜など西日本を中心に栽培されるものは中国伝来のアジア系で、東日本にはシベリア経由のヨーロッパ系が在来種として存在する。関ケ原付近で二分されるため、それを専門家は「かぶらライン」と呼ぶ。
日本では約80品種が生産され、白菜・チンゲンサイ・小松菜なども蕪の仲間になる。冷涼な気候を好み、野菜としては10月から12月と、3月から5月の2回旬がある。

日本へは弥生時代に中国からもたらされたとの説があり、「古事記」に「吉備の菘菜(あおな)」として登場する。また、万葉集にも長忌寸意思吉麻呂の歌で

食薦敷き青菜煮持来む梁に 行縢懸けて息むこの君

がある。俳諧歳時記栞草(1851年)には冬之部兼三冬物に分類され、「蕪菁(かぶら)」として掲載されている。
語源は、丸く育った根の部分を頭に見立てて、頭を意味する「かぶり」と呼んだところから「かぶら」と呼ばれるようになり、「かぶ」に転訛したとの説が有力。

【蕪の俳句】

おく霜の一味付けし蕪かな  小林一茶

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