晩冬の季語 雁木
雪が降っても通行できるように、町家の庇などを張り出して、下を通路にしたもの。その構造が、雁の編隊飛行の形に似ていることから「雁木」の名がついた。船着場の階段状の構造物や、雁が編隊飛行しているように見える階段も「雁木」というが、それとは異なる。
青森県では小見世(こみせ)、山形県では小間屋(こまや)、鳥取県では仮屋(かりや)などと呼ばれ、雪が多い日本海側の町で見られたが、現在では新潟県と青森県黒石市に残るのみだという。新潟県東蒲原郡阿賀町津川には「雁木発祥の地」の碑がある。青森県黒石市は、まちづくりの一環として保存維持を進めている。