季語|年の内(としのうち) 暮の季語 年の内 年内(ねんない) その年のうちという意味で、年の暮を指す。「年の暮」に切迫感があるのに対し、「年の内」には余裕が感じられる。 古今和歌集の巻頭に、在原元方の和歌がある。 年のうちに春はきにけりひとゝせを 去年とやいはむ今年とやいはむ 旧暦では暮に立春が来ることがあり、それを歌ったものだが、新暦では新春が冬の中に組み込まれる形になっているので、新年への安心感は、旧暦の時ほどは感じられないのかもしれない。 【年の内の俳句】 海苔買ふや年内二十日あますのみ 田中午次郎