季語|仏の座(ほとけのざ) 新春の季語 仏の座 田平子(たびらこ) 春の七草の一つに数え上げられる「仏の座」は、キク科ヤブタビラコ属コオニタビラコであり、分類学上「ホトケノザ」の名称を持つシソ科オドリコソウ属の植物とは別物になる。田圃などの湿気の多いところを好み、3月から5月頃に黄色い花をつけるが、新春の季語となるのは、菜葉を正月七日の七草粥に用いるからである。シソ科オドリコソウ属ホトケノザは、3月から6月頃に紫色の花をつける。「三階草」「宝蓋草」として春の季語となり、「仏の座」として春の俳句に詠まれることもある。 【仏の座の俳句】 葉は花の台へ登れ仏の座 安原貞室