初春の季語 白魚
しらお・しろお・銀魚(ぎんぎょ)
キュウリウオ目シラウオ科シラウオは、全国の汽水域に生息する半透明の小魚で、水揚げすると白色になる。成長すると8センチほどの大きさになり、2月から5月頃に産卵し、1年で寿命を迎える。生食にしたり天婦羅にしたり佃煮にしたり、様々に調理して食される。春の季語になっており、旬は産卵前の立春の頃である。
スズキ目ハゼ科シロウオ(素魚)とよく混同される。素魚は、春に踊り食いすることで知られる小魚であるが、季語として詠まれることはない。
細くて白い女性の指を、この魚の姿に譬えて「白魚のような指」という。
【白魚の俳句】
あけぼのやしら魚しろきこと一寸 松尾芭蕉