季語|宝貝(たからがい)

三春の季語 宝貝

子安貝(こやすがい)

宝貝タカラガイ科の巻貝の総称で、熱帯から亜熱帯の海域に分布する。日本近海では約100種が知られている。子安貝と呼ぶこともあり、その場合は、大型のハチジョウダカラを指すことが多い。ハチジョウダカラの貝殻は、妊婦が持つと安産になるとされてきた。
古代中国の殷王朝をはじめ、その貝殻は、世界中で貨幣として用いられてきた。そのため、金銭に関する漢字の部首には「貝」が用いられることが多い。日本では、縄文時代に既に装身具として使用され、「竹取物語」(平安時代前期)にも、燕が産むという珍宝「燕の子安貝」として登場する。現在でも高値で取引されることがある。
俳句に詠まれるのは主にその貝殻であり、春の季語となるのは、同じく春の季語となる「貝寄風」に関連し、春は浜辺に貝殻を探す季節だからである。また、「竹取物語」に関連して、春に営巣するが生むからだという説もある。

【宝貝の俳句】

貝張りの中にまぜばや宝貝  小栗旨原

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