俳句

季語|やんま

三秋の季語 やんま

蜻蜓(やんま)・鬼やんま(おにやんま)

やんま(ネアカヨシヤンマ)トンボ目不均翅亜目ヤンマ科の蜻蛉の総称であるが、オニヤンマ科やミナミヤンマ科、ムカシヤンマ科の蜻蛉、エゾトンボ科やサナエトンボ科に属する蜻蛉の大型のものもヤンマと称することがある。
通常は「蜻蛉」の子季語として秋の季語に分類されるが、種類によって活動時期は異なる。概ね、活動のピークは7月頃となるが、ヤンマの代表格であるギンヤンマの成虫は4月頃から11月頃まで見られ、オニヤンマは5月から10月頃まで見られる。

ヤンマ科に属するヤブヤンマやマルタンヤンマ、カトリヤンマなどは、黄昏時に捕食のために大群で飛び回る黄昏飛翔を行うことが知られている。オニヤンマは全長10センチを超える日本最大の蜻蛉であるが、黒地に黄色の紋を持つ大型のヤマトンボ科の蜻蛉は、誤認されて「鬼やんま」と呼ばれることが多い。

古くは、その飛翔力を称えて「ヱンバ(笑羽)」などと呼ばれていた。山に多く見られることから「ヤマ」と「ヱンバ」が絡まって、「ヤンマ」と呼ばれるようになったとの説がある。ちなみに「鬼やんま」の名は、いわゆる鬼のパンツの柄をもつところからきている。

【やんまの俳句】

鬼やんま鋭く通る不破の関  田川飛旅子

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