俳句

季語|氷魚(ひうお・ひお)

三冬の季語 氷魚

氷魚の稚魚。タラ科の海水魚にも氷魚と呼ばれるものがいて、こちらも氷魚と呼ばれるが、通常は「氷下魚(こまい)」として冬の季語にする。
鮎は晩秋に河川の下流域で産卵するが、2週間ほどして孵化する。数カ月経過して3センチほどになった半透明の稚魚は河口付近で生活する。ただし、琵琶湖に生息する鮎は海に下らず、ずっと琵琶湖で生活する。増水する冬には瀬田川や宇治川へ入り、捕獲された稚鮎は朝廷に献上された。陰暦九月から十二月晦日まで、宇治と田上の両地から氷魚が奉られたが、これを受け取るために朝廷が派遣した使者のことを「氷魚の使」と呼び、現在でも冬の季語として用いられる。

【氷魚の俳句】

赤彦の歌の諏訪湖の氷魚を得ぬ  青木敏彦

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