季語|凍る(こおる) 三冬の季語 凍る 凍つ(いつ)・凍つる(いつる)・氷る(こおる) 「こおる」が表面的であるのに対して、「しむ(凍む)」は奥まで深くこおってゆく語感をもつ。新古今集に載る藤原家隆の和歌 志賀の浦や遠ざかりゆく波間より凍りて出づる有り明けの月 は、後拾遺和歌集に載る快覚法師の 小夜ふくるままに汀や凍るらむ遠ざかりゆく志賀の浦波 の本歌取り。 語源に関して「こおる」は、「凝ふ(こふ)」と「和る(おる)」の合成により成立。「こほる」とすれば「毀る」ともなり、壊れることを表す。 【凍るの俳句】 流れたき形に水の凍りけり 高田正子