季語|貝寄(かいよせ)

仲春の季語 貝寄

貝寄風(かいよせ)

貝寄聖徳太子命日(旧暦2月22日)に行われる四天王寺の聖霊会では、かつて大阪住吉の浜辺に打ち寄せられた貝殻から造花を作ったという。その貝殻は、3月下旬頃(新暦)に吹く冬の季節風の名残の西風によって打ち寄せられるものである。仏縁ゆえに、竜宮から捧げられるものだと言われていた。
現在、四天王寺の聖霊会は4月22日に行われているが、造花は貝殻ではなくなった。「貝寄風」も死語となりつつある。なお、大阪湾では西風が吹くと波が高くなる。

【貝寄の俳句】

貝寄る風の手じなや若の浦  松尾芭蕉

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