初夏の季語 代掻き
水田の整地作業のことで、種まきから30日、田植えの5日ほど前に行う。行う時期は地方や農家によって異なるが、5月頃となる。
古くは牛馬を用いて行った作業であるが、現代ではトラクターが主役となっている。代掻きを行う前日には、田圃に水を張っておかなければならない。
代掻きは、田圃を平らにして水持ちをよくさせるとともに、雑草などを取り除いて有機物豊富な肥えた状態にする目的がある。また、田植えなどの作業性向上にも必要な作業である。
「代」とは、田地のことで、古代令制前の田地の測量単位でもあった。一代とは稲1束(米五升)を収穫できる面積で、一段(一反)の50分の1であった。
【代掻きの俳句】
夜を旅に代掻く小田の行き戻り 松尾芭蕉