果樹園・工場・店舗などに置かれる、防虫を目的とした装置のこと。昆虫と人間の光の可視域の違いを利用して、人には見えにくい近紫外線で害虫を呼び寄せ、付属する電撃装置や粘着紙で駆除する。
使われるライトはブラックライトと呼ばれ、青白い光を放出する。反対に、オレンジ色の光を放出する高圧ナトリウム灯は虫が集まりにくく、工場や道路の照明によく用いられる。
誘蛾燈は、年中置かれるものであるが、害虫問題がピークとなる夏場に真価が発揮されるため、夏の季語となる。
【誘蛾燈の俳句】
村の者来て夜語りや誘蛾燈 高野素十