カテゴリー: 仲春
季語|初桜(はつざくら)
仲春の季語 初桜
その年に初めて咲いた桜、あるいは、咲いて間もない桜をいう。「初花」とも呼び、18歳くらいの女性のことをも指す。
俳諧歳時記栞草(1851年)は、春之部二月に「初花、初桜」を立項している。そこには、「凡桜の初て開くもの、皆単葉、山桜・彼岸桜・姥ざくらのたぐひなり」とあるが、現在では「ソメイヨシノ」の咲き初めに用いることが多い。
東京におけるソメイヨシノの開花日は、平年で3月25日頃であるが、近年は早まる傾向にある。
千載和歌集には藤原経宗の和歌で、
千世ふべき始の春としりがほに けしきことなる初ざくらかな
がある。また、「初桜」の銘が入った日本酒を醸造する酒造が、全国に3蔵ある。
▶ 関連季語 桜(春)
【初桜の俳句】
初花に命七十五年ほど 松尾芭蕉