俳句

西山泊雲

丹波二泊と呼ばれた西山酒造三代目蔵元

にしやまはくうん

1877年4月3日~1944年9月15日。兵庫県氷上郡竹田村(丹波市)出身。高浜虚子に師事。ホトトギスの巻頭を飾ること28回。弟の野村泊月とともに丹波二泊と呼ばれ、大正期のホトトギスの代表的俳人であった。

家業の重圧から死を考えることも度々あったが、正岡子規辞世に触発されて俳句の道を志した。家業の西山酒造は「國の礎」の銘で醸造していたが、破産の危機にあった時、虚子に「小鼓」の銘をもらい、ホトトギスを通じて売り出して、窮地を脱した。

▶ 西山泊雲の俳句
▶ 日本酒「小鼓」


 西山泊雲の年譜
1877年 明治10年 兵庫県氷上郡竹田村(丹波市)の酒造家西山騰三の長男として生まれる。(*1)
1903年 明治36年 野村泊月の紹介で高浜虚子に師事。
1909年 明治42年 長男謙三が生まれる。(*2)
1915年 大正4年 虚子の命名で清酒「小鼓」が誕生。
1944年 昭和19年 9月15日に亡くなる。享年68。
*1 本名は亮三。弟に野村泊月。
*2 高浜虚子に「小鼓子」の俳号をもらい俳句を詠む。後に竹田村の村長となる。