俳人検索結果



富沢赤黄男 

蝶墜ちて大音響の結氷期 
鶏頭のやうな手をあげ死んでゆけり 
寒い月ああ貌がない貌がない 
秋風の下にゐるのはほろほろ鳥 
灯をともし潤子のやうな小さいランプ 
陽さむく焦燥の熊は汚れたり 
このをとこ夏雲たてば憤怒る