尾崎紅葉 ●
ごぼごぼと薬飲みけりけさの秋 季木の下に其梅漬ける小庭かな 季死なば秋露の干ぬ間ぞ面白き 季蜜柑十貧しき包ほどきけり 季初虹や岳陽楼に登る人 季子雀や遠く遊ばぬ庭の隅 季過きかてに草摘み居るや小前垂 季蚊蜻蛉隻手を挙けて仆しけり 季寂寞と庵結ぶや蚋の中 季芋虫の雨を聴き居る葉裏かな 季寒声や闇をおそれぬ五人連 季鯨よる浜とよ人もたゞならず 季
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