俳句

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大島民郎

実家には眠りに戻る花の雨 
山の日に焼けてつとめの明日がまた 
操車場泡立草が押し寄せて 
漱石忌稀に和服のひと日得て 
舟飾落ちてただよふ壇の浦 
嵩なして男ざかりの年賀状 
出初式また大阪に橋失せて 
夜々おそく戻りて今宵雛あらぬ 
八湯のひとつはすたれ草を干す 

『中古』大島民郎句集 (現代俳句文庫)
5388円(税込/送料別)
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「初版発行日」1995-10 「著者」大島 民郎 (著) 「出版社」ふらんす堂 【KSC】