宇多喜代子 ●
鳥のほかなにも来はせぬ辻の春 季入口が出口となるよつばくらめ 季六月来ドアー開けきつて理髪店 季つらつらと婆が茣蓙のべ夏磧 季蚊帳の中いつしか応えなくなりぬ 季月の風マルセルマルソー吹かれけり 季稲刈の女のむかし尻高々 季白息をしずかに流し鶏を飼う 季天皇の白髪にこそ夏の月 季猪の荒肝を抜く風の音 季思ひ出す男のひとり明日ダービー 季
1 |
句集 雨の日 [ 宇多 喜代子 ]2970円(税込/送料込)カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可【楽天ブックスならいつでも送料無料】 【楽天ブックス】