池西言水 ●
高根より礫うち見ん夏の湖 季菜の花や淀も桂も忘れ水 季木枯の果はありけり海の音 季 (都曲)●京鹿子冨士の下草色もなし 季汲まぬ井を娘のぞくな半夏生 季ゆふべゆふべ地蔵にすだく藪蚊かな 季於々峠吐息の霧に富士はなし 季島原や根深の香もあり夜の雨 季霞みけり日枝は近江の山ならず 季犬吠えて家に人なし蔦紅葉 季子規さくらは杣に伐られけり 季尼寺よただ菜の花の散る径 季ねこの子やいづく筏の水馴竿 季いせ海苔や春を持越す青すだれ 季七くさや酢味噌遁れて秋の花 季初月の弓に弦なし鴈の聲 季稲の花吸はぬを蝶の艶かな 季
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元禄名家句集略注 池西言水篇[本/雑誌] / 田中善信/著3960円(税込/送料別)カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可【メール便不可商品】 【ネオウィング 楽天市場店】