桃の花 click ⇒ ≪解説≫
旅にして昼餉の酒や桃の花 河東碧梧桐
手話の愛は胸に手を置く桃の花 鈴木鷹夫
桃の花空の重たき日なりけり 鈴木真砂女
桃咲いてさびしくなりぬ家の中 平川光子
昼舟に乗るやふしみの桃の花 天野桃隣
傷舐めて母は全能桃の花 茨木和生
桃の花死んでいることもう忘れ 鳴戸奈菜
野に出れば人皆やさし桃の花 高野素十
軒裏に去年の蚊動く桃の花 上島鬼貫
桃の花を満面に見る女かな 松瀬青々
此ごろは夜雨夜雨や桃のはな 久村暁台
桃咲く藁家から七十年夢の秋 橋本夢道
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