俳句例句(季語から)



涼し

汐越や鶴はぎぬれて海涼し  松尾芭蕉(おくのほそ道)
船涼し左右に迎ふる対馬壱岐  高浜虚子
キャンパスの奥に入りゆくほど涼し  上田日差子
遊女知らぬ吾に投込寺涼し  長嶺千晶
教会の大いなる鍵月涼し  有馬朗人
すずしさのいづこに坐りても一人  藺草慶子
嫁入りに涼しさだけを持たせけり  渡辺恭子
水巴門多き天城の風涼し  松崎鉄之介
死んで置いて涼しき月を見るぞかし  高野百里
じだらくに居れば涼しき夕べかな  宗次
どの子にも涼しく風の吹く日かな  飯田龍太

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