鐘つけば銀杏散るなり建長寺

かねつけば いちょうちるなり けんちょうじ

あの有名句を生み出した夏目漱石の俳句

鐘つけば銀杏散るなり建長寺「海南新聞」1895年(明治28年)9月6日号初出の夏目漱石の俳句。2カ月後の11月8日に同紙上で発表された正岡子規の代表句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の下敷きとなったと言われている。
1895年に鎌倉・建長寺で詠まれたとされるが、この年4月、漱石は英語教師として四国の松山中学校に赴任しており、新聞の日付では季節も合わない。前年暮れに、ノイローゼを患って鎌倉円覚寺に参禅しているから、その時に詠まれたものか。


子規の「柿くへば~」が「時の鐘」だとすれば、この「鐘つけば銀杏散るなり建長寺」は「祈りの鐘」とするべきか。本来ならば風に舞う銀杏が、「思いを込めた鐘の音に散る」と見る事で、哀愁漂う俳句と捉えることができる。

▶ 夏目漱石の俳句



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