俳句

此道に出て凉しさよ松の月

このみちに でてすずしさよ まつのつき

此道に出て凉しさよ松の月「芭蕉翁句解参考」(月院社何丸1827年)に掲載された松尾芭蕉 の存疑句。東京と千葉に、二基の句碑がある。東京の句碑は1812年に宗周、千葉の句碑は1800年に寂阿一叟が建立したもので、「芭蕉翁句解参考」の成立より早い。


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清土鬼子母神の句碑(東京都文京区)

わがきぬにふしみの桃の雫せよ関口芭蕉庵から15分ほど歩いたところに、清土鬼子母神がある。雑司ヶ谷鬼子母神の本尊出現地とされる。正面左手にある三角井戸(星ノ井)は、室町時代に現れたその御神像を清めた井戸だと言われている。芭蕉の句碑は、井戸の袂にあり、「涼月塚」と呼ばれている。
文化9年(1812年)9月、宗周の建立。存疑句であり、この句碑が何故ここに建立されたのかは不明であるが、「涼月塚」と呼ばれることから、墓碑であろうか。現在ではビルに取り囲まれており、ここから名月を拝むことは至難の業であろう。句碑横の大木がムクノキというのも愛嬌。
【撮影日:2019年11月19日】

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