によつぽりと秋の空なる富士の山

にょっぽりと あきのそらなる ふじのやま

友に捧げた富士山の俳句

によつぽりと秋の空なる富士の山「大悟物狂」(1690年)にある上島鬼貫の句。以下のようにある。

富士の形は画るにいささかかはることなしされども腰を帯たる雲の今見しにはやかはり其けしきもまたまたおなじからずして新なる富士を見ること暫時にいくばくぞや足高山はおのれひとり立なば並びなからん外山の国に名あるはあれど古今景色のかわらぬこそあれ
 によつぽりと秋の空なる不二の山
夕くれにまた
 馬はゆけど今朝の不二見る秋路哉
峯は八葉にひらきて不生不滅の雪を頂き吹ぬあらしの松の聲裾野になかぬ虫の音鸞動く是今たしかに聞け我石を撫て生れぬ先の父ぞ恋しき
此手向草はよとせむかしの秋にしほれぬそれが中に鸞末期に詠し松耳天地に久し我その木のもとに独句を次でことし又不消の露をむかふ
 (以下百韻)

鬼貫は1686年に江戸に出るが、その時、友の鸞動が富士を見てみたいと言っていた。鬼貫は「によつぽりと~」の句をつくって帰ったが、鸞動は病で亡くなっており、この句を墓前に捧げた…
意味は、「にょっぽりとそびえ立って、秋の空に溶け込んでいる富士山だなあ」という感じか。

▶ 上島鬼貫の俳句



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