俳句

俳人検索結果



上島鬼貫 

行水の捨てどころなし虫の声 
春草の姿持たる裾野かな 
そよりともせいで秋たつことかいの 
鵯や世の囀りも石の花 
によつぽりと秋の空なる不尽の山  (大悟物狂)
水無月や風に吹かれに故郷へ 
から井戸へ飛びそこなひし蛙よな 
風もなき秋の彼岸の綿帽子 
井のもとの草葉に重き氷柱哉 
高砂や去年を捨てつつ初昔 
うき島や露に香うつる馬の腹 
土に埋て子の咲花もある事か 
こいこいといえど蛍がとんでゆく 
夢返せ烏の覚ます霧の月 
歩く物と知れば尊し神おくり 
軒裏に去年の蚊動く桃の花 
人に逃げ人に馴るゝや雀の子 
又ひとつ花につれゆく命かな 
咲からに見るからに花のちるからに 
闇の夜も又おもしろや水の星 
七草や露の盛りを星の花 
叶えばぞ陽につぼめる霜の花 
吹ばふけ櫛を買たに秋の風 
馬はゆけど今朝の不二見る秋路哉 
風の間に鱸の膾させにけり 
ひうひうと風は空ゆく冬ぼたん 
やれ壺に沢瀉細く咲きにけり 
冬枯や平等院の庭の面 

【中古】 上島鬼貫
7176円(税込/送料込)
カード利用可・海外配送不可・翌日配送不可
 【ベアホームズ】