季語|鱚(きす)

三夏の季語 

鱚の俳句と季語スズキ目スズキ亜目キス科。シロギスやアオギスなどがあるが、特にシロギスを「鱚」とすることが多い。因みに「鱚」は国字。
シロギスは、北海道から九州のきれいな浅海の砂地に棲む。夏場、シロギスは浅いところに移動してきて、目にしやすい。また、淡白で上品な味わいが特徴で、産卵前の夏が旬とされる。天ぷらが特に人気であるが、刺身も美味い。

素直で飾り気のないことを指す「きす」が語源とされ、かつては、魚を表す接尾語「ご」をつけて「きすご」と呼んでいた。
江戸時代には、レジャーとして品川などで盛んにアオギス釣りが行われていたという。それを「脚立釣り」と呼び、海中に立てた脚立が東京湾の初夏の風物詩だったというが、埋め立てに伴い、東京湾のアオギスは1962年に絶滅してしまった。

【鱚の俳句】

引潮の今がさかひや鱚を釣る  高浜年尾

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