晩春の季語 山桜
山に咲く桜を総称して山桜とも呼ぶが、バラ科サクラ属の落葉高木に「ヤマザクラ」という品種があり、古来より日本の山野に自生して親しまれてきた。20mを超える高木になり、「狩宿の下馬ザクラ」は樹齢800年を超える長寿を誇る。
ソメイヨシノよりも数週間遅れて満開となり、通常は、葉の伸長とともに白みがかった花をつける。
江戸時代後期にソメイヨシノが開発されるまでは桜の代表として親しまれ、「吉野の桜」もこのヤマザクラが主となっている。ただ、個体変異が大きいために、ソメイヨシノのように集団で一斉開花をするということは稀である。
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