季語|百千鳥(ももちどり)

三春の季語 百千鳥

囀(さえずり)

百千鳥「呼子鳥」「稲負鳥」「百千鳥」は、「古今集の三鳥」と呼び、古今伝授のもと秘伝とされた。「百千鳥」はを指すとの説もあるが、今日では、春の野山で小鳥が囀り合っていることをいう。春の野山で囀る鳥には、鶯・雲雀などがいる。小鳥の囀りは、多くの場合は繁殖活動に伴うものであり、雄の恋歌ととらえることができる。
万葉集には詠み人知らずで

わが門の榎の実もり食む百千鳥 千鳥は来れど君ぞ来まさぬ

の秋の和歌がある他、古今和歌集には詠み人知らずで

もゝ千鳥囀る春はものごとに あらたまれども我ぞ古りゆく

の和歌がある。

「囀る」は元々、外国人などが耳慣れない言葉でしゃべることを言った。

▶ 関連季語 千鳥(冬)

【百千鳥の俳句】

百千鳥鳥居立たせる山路かな  阿波野青畝

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