三秋の季語 すすき
芒(すすき)・薄(すすき)・花すすき(はなすすき)・穂芒(ほすすき)・乱れ草(みだれぐさ)・尾花(おばな)・叢薄(むらすすき)
イネ科ススキ属の植物。「茅(かや)」と呼ばれ、茅葺屋根の材料となる。万葉集には44首歌われていると言われ、「すすき」「をばな」「草(かや)」「み草」として出てくる。「すすき」として歌われる場合、しばしば「ハダススキ」として現れるが、この「ハダ」は「旗」のことだと言われ、「穂に出ず」の枕詞となる。
はだすすき穂にはな出でそ思ひたる心は知らゆ我れも寄りなむ よみ人しらず
我が宿の尾花が上の白露を消たずて玉に貫くものにもが 大伴家持
「すす」は「ささ」と同義で細いことを表し、「すすき」は「細い茎」の意だとされる。